どんなピアノを弾けるようになりたいのか
さくらんぼを収穫しようかなって思っていた日。
午前中お出かけ先に電話があり『さくらんぼの木のネットの中に鳥がはいっていて、おいしそうに食べてるよ!なくなるかもよ!』と言われ『えー。すぐ帰ってこれないから追い出して!』お願いしたら、追い出すのにへとへとになったようでした。
そして、守られたさくらんぼがこちら。
やっぱり小さいな。
来年はもっと摘果してさくらんぼ農家になる。
『どんなピアノを弾けるようになりたいのか』
私は自分の心が満足いくピアノが人前で弾けるようになりたい。もう少し欲を言うなら、人の心も揺さぶられたら嬉しい。そのために、練習をし好きなピアニストの演奏を繰り返し聴き、テクニックを伸ばせるようにハノンをいろんな調で弾いたり、ピシュナやツェルニーで弱いところを練習したりする。作曲家の本を読んだり、コンサートを見に行ったりインプットすることもできるだけしたい。そして、いろんなことに興味をもって刺激をもらっていきたい。
ただ私もずっとストイックにできるわけではないから、できないときはできないとわりきったり『好きな曲だけをひたすら弾く』ってこともする。連続2日間ピアノを全く弾かなかったっていう日はないかな。
レッスンしていると『この子はこんなピアノが弾きたいんだろうな』って伝わる子がいます。体から染み出すというか音からあふれるというか・・・『こう弾きたいんだろうな。でも、こうした方がもっとあなたの表現したいものに近づくよ』っていうのが理想のレッスン。
練習していなくて『最初の音はなんだったかな』みたいな感じで弾く子を見ると、どんなピアノを弾きたいかとか以前の問題で『練習する』と『ピアノを弾けるようになる』がイコールではないんだろうなって感じたり。
でも、レッスンの中で楽譜の上がり下がりで音の流れをつかんだり、同じフレーズを分かったり、和音をカデンツでとらえられたりすると、レッスンの中でも弾ける一歩手前までできるんだけど、また練習してこなければその一歩手前もふりだしにもどる。
そんな子が1日のレッスンの中で二人くらいいると、いつも『週に2回くらいきてほしいわ。そしたら、そこそこ弾ける子に育てられるのに』ってレッスンコースに週2コースを作ろうかと血迷うけどきっと思ったようにはならないと自分で自分を納得させています。
『弾けるようになりたいけど、弾けない。でも練習もそんなにがんばれない。でも弾きたい。』って子のニーズに答えられることってすごく難しいような難しくないような…。練習できていない子のレッスンになると語ったり、練習の仕方を一緒に考えたりする以外何ができるかというと『弾けるかも!』って気持ちにさせてあげる事何だろうなぁって思うけど、思わせてあげられたかなって思っても練習しなかったらまた次のレッスンでは忘れてるという無限ループみたいなレッスンになると途方にくれたりするよね。
何が言いたいのかというと『弾けないとピアノの楽しさは分からない』ってことなのです。
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